かなりきびしい 話もするが 俺の本音を 聴いておけ。
チームでふりかえりをやる前に、メンバーに伝えておきたい、共通認識しておきたい、ことを3つまとめておきます。
ふりかえり最優先条項(Norm Kerthの最優先指令)
僕のお気に入りは『アジャイルサムライ』の引用。
アジャイルサムライ――達人開発者への道
JonathanRasmusson(著), 西村直人(著), 角谷信太郎(著), 近藤修平(翻訳), 角掛拓未(翻訳), 西村 直人(読み手), 角谷 信太郎(読み手)
オーム社
どんな問題が出てきたとしても、私たちは次のことを納得し、それを心から信じます。チームメンバーそれぞれは、その当時わかっていたこと、備えていた自分自身のスキルと能力、手に入れることのできたリソース、そして現場の状況に応じて、自分の力が及ぶ限りの全力を尽くしたのです。
つまり、ふりかえりは魔女狩りじゃない。🧙
ふりかえりに限らず、1on1、ポストモーテム、普段の何気ない会話、思い返してみるとこの振る舞いができていないシーンが想像できるんじゃないでしょうか。 僕はイライラしてるときだいたいこの配慮が足りていない。
最後の「ふりかえりは魔女狩りじゃない」って言葉。 ふりかえりは課題を直視する機会が多いです。魔女狩りになりやすいことを常に理解しておくことが大切です。 原因よりも改善に目を向けましょう。「なぜできなかったのか」よりも「どうだったらできただろう」に目を向けましょう。
わがままはアクセル。我慢はブレーキ。
我慢は改善のブレーキです。みんなが我慢している状況では、何の改善にも繋がりません。原因を自分の内に探すことも、何の改善にも繋がりません。
改善の鍵はわがままにあります。ここにいる全員で「わがままの帽子」をかぶりましょう。原因を自分の外に探しましょう。でも人を攻撃するのは違いますよ。チームのプロセスや仕組み、ツール、など、「ここがもっとこうだったらなぁ」を共有しましょう。
あなたにとっての普通の意見は誰かにとっての気づき
意見を出し合っているとき、「あぁ、こんな普通のこと言ってもな」となることありますよね。普通のことしか思いつかず、話せなくなることもあるでしょう。
でも大丈夫です。 あなたの普通は僕の普通とは違います。 他のどのメンバーの普通とも違います。 あなたの普通をそのまま共有してみてください。それは僕の、他のメンバーの気づきに繋がります。 あなたもメンバーの意見を聞いて、新しい気づきを得ているでしょう。それだって、そのメンバーの普通の話に過ぎないのです。
ふりかえりはチームビルディングの要素を含んでいます。あなたが普通だと思っているそれを共有することで、メンバーはもっとあなたを知ることができます。
(とは言っても意見を言うのって難しい)
ってこともありますよね。 まずは同意からでOKです。 誰かが何か意見を出して、それが共感できるものなら「わかる」「同意です」「たしかに」「それな」。 なんでもOKです。 同意も立派な意見です。 できるところから意見を発信していきましょう!
まとめ
ということで、ふりかえりを始める前にぜひチームで共通認識しておきたい3つのことでした。「共通認識」がめちゃくちゃ大事です。ふりかえり会の最初にでも読み合わせするなどして、メンバー全員が互いにこれを知っていることを知っている状態を作りましょう👍。
では、よいふりかえりライフを〜🤞。