2026年9月1日4min

「ノーム・カースの最優先条項」の使い方


ノーム・カースの最優先条項?

今日見つけたものが何であれ、チームの全員が、その時点でわかっていたことやスキルおよび能力、利用可能なリソースを余すことなく使って、置かれた状況下でベストを尽くした、ということを疑ってはならない。

チームでふりかえりをする前に、全員で共有しておくべきマインドが一文でまとめられている。すごい文章。

他者を責めない

ノーム・カースの最優先条項を聞いて、まず思うのは「他者を責めない」ということだと思います。最優先条項に則れば、誰もが全力を出し切っているのだから「ヒトを責める」必要はありません。「コト」に注目し、欠陥を見つけ、改善するのみです。

「そうは言っても」と思ったら、もう一度最優先条項を声に出して読んでみましょう。コトにだけ注目できるようになるまでエンドレスループです。建設的なふりかえりをしたいなら、この最優先条項を腑に落としてからです。

ふりかえりは犯人探しの場ではありません。ふりかえりは反省させる場ではありません。ふりかえりは論破する場ではありません。

自分が責められたと思わない

次に、何が場に出ても、自分が責められたと思わないことが大切です。

自分でも失敗したなと思うこともあるでしょう。そんなときはまた最優先条項に立ち返りましょう。あなたは持てる限りの力を出しました。

ふりかえりは反省する場ではありません。ふりかえりは後悔する場ではありません。ふりかえりは謝罪する場ではありません。

ふりかえりはディベートではありません。誰もあなたを責めてないので自己防衛は必要ありません。相手を言い負かす必要もありません。

過去をふりかえりはすれど、それは未来を良くするためです。今回たまたまあなたに関連するコトを場に出した人も、あなたを責めたいわけではなく、あなたとそのコトを改善したいんです。自分が責められていると思わず、一緒にコトを磨きましょう。

責められたと思うと思わない

「責められた」と思われたら嫌だから、自分の意見を場に出さないことはありませんか?優しい。でもそれは尊敬が欠けているかもしれません。

チームがノーム・カースの最優先条項をグラウンドルールにしているなら、誰も他の人を責めないし、誰も自分が責められていると思わないようにしています。全力で。

その中で、「責められたと思われるかも」と思うことは、その全力を信頼していないことになります。信じてその意見を場に出しましょう

「ヒト」ではなく「コト」の話をしましょう。

自分の話は自分を棚の奥底に上げて

「他者を責めない」と同様に「自分も責めない」。自分だってそのとき最大限にやり切ったのだから、その上でうまくいかなかったりミスにつながったことがあれば、何食わぬ顔で場に出しましょう。

たまたまあなたがその改善点の近くを通っただけです。もしくは先陣切って改善点を見つけたまであります。自分以外の誰か、今はいなくても未来にこのチームに入ってくる誰かが同じ轍を踏まないために、自信満々にコトの欠陥を共有してください。

AさんがBさんを責めているという構図で見ない、そう見えないように場をリセットする

課題を場に出すAさん、課題を場に出されたBさん以外の人も最優先条項を宿す必要があります。

AさんやBさんの言動から、AさんがBさんを責めているように見えるかもしれません。でも、チームで最優先条項を共有しているなら、そうではないと信じることが大切です。

その上で、責め構図に見える要因を排除する投げかけをします。

「Aさん、ちょっと語気が強くて意図と違って責めてるように見えちゃいますよ。Aさんが注目したいコトってなんでしたっけ?」

「Bさん、そんなに謝らなくてもAさんも僕たちも責めてるわけじゃないんですよ。一緒にこの課題を解決したくて、一番実情に詳しいBさんの意見が聞きたいだけなんです。知らない誰かの話くらいな感じで教えてくださいよ。」

責め構図に見えるたびに、最優先条項にチーム全員で立ち返ることを提案してください。

「なんか空気が怪しいんで、もう一回ノーム・カースの最優先条項みんなで見てみましょう!うろ覚えなんで!おねがいします!」

こういう第三者的なファシリテーションがめちゃくちゃ大事です。

さいごに

ノーム・カースの最優先条項はふりかえり文脈でよく見聞きしますが、「あぁ、あれね」で終わらせず、「人を非難しなければいいんでしょ?」で終わらせず、いろいろな場面で適用できることをチームで共有しておきたいですね。

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